実際にあった8事例から、SOHOがどうやって受発注トラブルを回避していったらいいか、様々な立場の意見から検証していきました。
最後に回避の方法について、数多くのSOHOのご意見のなかから、いくつかをご紹介します。
●報酬を決める際に、面倒でも、できるだけ詳細に報酬の根拠を提示して、クライアントと報酬に関して相談をしています。その話し合いの結果を書面にして、担当者のサインを頂き契約書には添付してもらっています。 ただ、くり返しお仕事を依頼してくださるクライアントさんは、契約書を作成する前に即、作業という場合も出ています。それでも、注文書を頂くようにしています。それでも作業から納品まで時間がなく、即作業という場合は、電話などの口頭でなく、少なくともメールで作業内容、金額を送っていただくようにしています。もちろん、契約書もしくは注文書は作業中でも納品後でも頂くようにしています。
●はじめての相手とは大きな取引をしないなど、人間関係の構築が重要です。また、あやしい相手と仕事をせずに済むように、自分のスキルアップや営業力も必要だと思います。
●見積りをして、支払い方法を話し合ってから仕事。この基本的な事が意外となされていないと思います。でも、トラブルはゼロにはできない、と思います。仕事をするにはリスクはつきもの、と考えたほうがいいでしょう。
●自営業者は、受注時に契約書による支払い期限の厳守や罰則、業務内容を仕様書で細かく明記する権利があるので、法的知識等を学び、必要な時は法的専門家に相談することが大切だと思います。
受発注トラブルを防ぐためには、きちんと契約書を交わすことが何よりも重要であると言われています。実際、受発注トラブルの原因として「口約束の仕事が多いから」という意見がもっとも多く耳に入ってきます。
しかし、いくら契約書を交わしていても、相手先が倒産したり、逃げてしまっては手の打ちようがありません。契約書を交わすという発想がまるでない業界もあれば、仕事をある程度進めてからしか契約書を作らないのが慣習となっている業界もあり、契約書だけに頼るのは限界があります。
また、クライアントから無理な、あるいは理不尽な要求を突きつけられた場合、それが業界慣習として通っているのか、他の人はどうしているのかなど、自分一人の考え方だけに頼らず、多くの人の意見を聞き、検証してみることも必要です。
いくら仕事の内容がデジタル化されたとしても、結局最後は人間同士の信頼関係の上に成り立っています。だからこそ万が一受発注トラブルに巻き込まれた時には、日頃から信頼関係を築く努力や、情報源の確保をしておけば、その傷を浅くすることができ、それが何よりの自衛手段と言えるかもしれません。 |