
建設会社のOLを経て、1年間、編集プロダクションに勤務し、編集の基礎を学んだ。
12年前からフリーランスとしてライターと編集業務に携わる。取引先はいろいろあり、雑誌、書籍、販促物、Webサイトの原稿を執筆している。
夫はフリーのカメラマン。お互いに確定申告は別々にしているが、個人事務所として事務所名を使って、夫婦一緒に仕事を請けることもある。 |
フリーペーパーの原稿執筆を編集プロダクション経由で請けていた。ところが、版元(フリーペーパー発行会社)が破産して、ある日突然、シャッターが閉まった。編集プロダクションは長期でその版元から仕事を請けていたので、多額の債務が発生した。
編集プロダクションが破産したわけではないので、私たちのような立場の人間に対する支払い義務は当然あるのだが、「もうどうしようもない、お金がどうしても払えない」と言われ、取材にかかった経費は分割払いで、原稿料は編集プロダクションの社長がかき集めたお金で、3割ぐらいを半年後にいただいた。
この編集プロダクションとは、かねてからとてもいい取引の仕方をしていただいたので、報酬が安くてもずっと仕事を続けていた。こうなってみて、「今後のつき合いはしません」と言うこともできたが、とにかく毎月社長が電話をくれ、「今月はこれだけとにかく払わせてください」と、きちっとした対応をしてくれた。ほかのライターやほかの人たちにも同じような対応をしていたようだ。私は社長の誠実さに打たれた。今回は夫婦そろって、同じプロダクションからの仕事だったので、2人分の金額は大きかった。少々大変だったが、先方の社長も頑張っているし、今後もおつき合いを続けたいと思ったので、「うちはいくらでも構いません。いつでも構いません」と答えた。
裁判をすれば経費はもらえたとしても、それ以上の、社長がかき集めたお金は無理だったろう。この解決をしたことによって、より良い結果が出せた。今もおつき合いは続いている。 |