■受注内容・報酬の確認をいつするか いつもの発注と同じ、という意識で、広告デザインを作ってみてから、相応の請求ができるだろうと、思っていたようです。多くの場合、馴染みのクライアントであったりすると、このようなことになりがちです。コンペと言われた段階で、この仕事に具体的にどの程度関わるのか、詰めておくべきであったと言えます。通常はコンペに出す制作会社やエージェントなどが、受注できる否かは結果次第であること、その際の制作料の取り扱いはどうなるか、ということをきちんとデザイナーに説明します。その時点で、コンペにかかるコスト面について明確にしておくことが重要です。
■受注内容・報酬の確認をどのようにするか(必ず書面? 口約束でもOK?) 様々な苦い経験を経て、受注の際、必ず契約書、もしくは少なくともメールにて、受注内容・報酬を確認し共有することにしました。メールには証明能力が十分でない、とも言われますがいざという時のために送受信記録を残しておくとよいでしょう。また、見積書、発注請書を発行すると、さらに確実でしょう。しかし通常の小規模事業主にとって、どうしても制作自体を優先し、この契約内容の確認作業が抜けてしまうことが多いようです。SOHOは専門的技術を持ったクリエイターであると同時に、事業主。でもどうしても苦手、という方でも、定型パターンを一度確定すれば、汎用できますので、工夫してみましょう。
■クライアントの開拓・確保 自らの経験を踏まえて、契約内容を常に自分で把握するよう改善し、それとほぼ同時進行のような形で契約形態も直請を意識してきたようです。クライアントの開拓は、仕事が評価されて展開してきたことと理解できますが、複線として、方法にこだわらずとも、常に契約内容をきちんと把握してきたことが、デザイン技術への評価にいたる基礎として有効であったのではないかと思われます。
■デザインの流用の問題等 相談者が作成したコンテンツの著作権の帰属についての検討も必要です。商業的なデザインの場合、著作権はクライアントに移転する場合が多いようです。しかし、それは確立された慣習でもなく、かつ、何らの取り決めがなされていないケースが多いと思います。
デザイナーの方々においては、自分が保有する著作権という権利に自覚を持って、その権利を守るために、依頼者との間で著作権の帰属について、明確に取り決めを行っておくことが必要です。