SOHO受発注トラブル事例集


第1章 自らの落ち度の度合いが高い場合
単価が決められない・納期遅れ


プロフィール

8年ほど一般事務として企業での勤務を経験し、出産を期に退社。SOHO歴は、注力するようになってから5年。翻訳業。通勤はしたくないし、家で1人で仕事をするほうが自分には合っていると思っている。週に40時間は働いているが、年収は150万円程度。自分に鞭打つためにも夫の扶養には入っていない。

 通常、まず電話で仕事の依頼をいただき、「いついつまでにお願いします」という話になってから仕事をもらう。よくあるパターンでは、仕事が終わった後に、報酬金額の提示にようやくとりかかる。
 その時点になると、クライアントからは、「予算がこうなのでこれでお願いします」と言われてしまう。「次回どこかで帳尻を合わせますので」などと言われたり、駆け引きのしようがない。結局、帳尻を合わせてくれたことはないが、次回の金額提示の時に少し配慮をしてもらってはいる。こちらから金額の提示をすることはなく、受身の形だ。最初から見積りを出している暇がない。

 翻訳の相場の金額は基本的に字数換算だが、だいたい一括でいくらという感じ。レイアウトが伴う場合などは、その部分を時間換算でもらう。発注する側がだいたいこうだろうと金額を提示してくるので、こちらの意向と食い違う。先方が専門外であったりすると、仕事の中身を知らないことが、ときに裏目に出たり、良い方向に出たりする。

 また、実際に仕事を請けてから、内容を確認してみて初めて、自分がイメージしていたものと違い、納期が守れないこともしばしばある。私の見通しが甘いのだろうが、発注側もどのくらい大変な業務なのか理解していないのではないか。気をつけてはいるが、このような納期遅れの対処をすることは月に1度以上はある。
 ある時は、納期遅れということで、金額は半減(22万円→12万円)を言い渡されたが、こちらに非があったので受け入れた。